2026.04.23
『繊維ニュース』に当社のことが掲載されました。(R8.4.23)
お取引様各位
令和8年4月23日付、業界紙『繊維ニュース』特集「Topインタビュー」にて、当社のことが掲載されました。
【掲載順】
・マツオカコーポレーション
・ブラザー工業
・スタイレム瀧定大阪
・瀧定名古屋
・マスダ
・双日ファッション
・宇仁繊維
・デビス
・北高
・コスモテキスタイル
・YKK
・カケンテストセンター
・ボーケン品質評価機構
・QTEC

社長 片岡大輔 氏
”生地屋”から新たな領域へ
マスダの片岡大輔社長は「国内繊維産業にとって今が重要な岐路に立っているのではないか」と強い危機感を持つ。日本の繊維産業の底力に期待を寄せつつ「なんでも対応できる」体制の構築を進めている。創業100年目を迎えるマスダは”生地屋”の立ち位置に留まらず、ガーメントプリントや縫製の内製化を実現。新たな領域に挑戦する。
2026年の経済で期待する分野は。
まずは何をおいても、中東の情勢不安が早期に鎮静化することです。
ホルムズ海峡封鎖による原油およびナフサ流通の不安定化は、商品価格や配送コストの高騰に留まらず、生産・調達の不確実性を高め、国内経済はもとより、繊維産業や産地に大ダメージを及ぼしかねません。あらゆる生活コストが高騰する中、消費者は繊維製品のコスト高騰を受容できる環境にありません。極めて難局ですが、産業構造が破壊されてしまう前に混乱が収束してくれることを切望しています。
不安要素がある中で、貴社はどのように関わるか。
当社は生地に強みを持っていますが、生地の提案・販売だけでは販売先の抱える課題を解消するのに不十分と感じています。当社はこれまで”生地屋”ならではの豊富な生地定番と、良質な生地を使用した製品定番の販売が事業の軸でした。これからは、サービスを拡充し「なんでも対応できる」体制を強化して”繊維のソリューションカンパニー”という看板を掲げていきます。
順風と感じる分野が限られる中、ジャンルの垣根を越えてさまざまな繊維製品の開発競争が繰り広げられています。当社はファッションのみならず、ユニフォーム、雑貨、資材向けまで幅広い販路と販売実績を持ちます。販売先が求める形態で供給できることを強みに、購買意欲が高まる提案を実現していきます。
前期(26年3月期)の着地予想は。
価値ある提案を意識し、利益は確保したものの残念ながら3期連続で減収と苦戦が続いています。売上構成比の約85%を占める生地販売の苦戦が要因です。製品販売は堅調なので、製品化機能を磨き、生地から製品まで販売先との接点をより増やしていきます。
創業100年目を迎える今期(27年3月期)、どのような施策を進めるか。
生地・製品の定番商品販売だけでなく、縫製や製品へのプリント加工も内製化し、対応力を磨きます。
これまで日本の良質な定番商材を、生地は1メートルから、製品は1枚から、必要な時に必要なだけ迅速に供給してきました。ここにユーザーのイメージを迅速かつ忠実に形にする機能を拡張させています。一つは素材を選ばず、高い表現力が特長のガーメントプリントサービス「マルチナプリント」です。生地の定番在庫を持つ強みを生かし、クイックに縫製・製品化する「丸の内Labo.」がそれにあたります。当社は名古屋・丸の内に位置する本社で多くの生地定番・製品定番を備蓄しています。同敷地内にプリント加工設備を設けることで、他にはないスピード感での対応を実現します。
丸ノ内Labo.はどのような機能を持つか。
生地定番と連携し”マザー工場”として販売先の新製品開発をサポートします。かばん・雑貨類の縫製を得意とする3人の経験豊富な人員が加入し、縫製を担当します。ミシン9台を導入済みで、多彩な技術を生かして販売先のイメージを素早く具現化していきます。
マルチナプリントと丸の内Labo.が生地定番・製品定番と連動し、当社を新たなビジネス領域へと進化させてくれると期待しています。
全国の営業拠点の整備も進める。
東京支店第二(東京都中央区)が入居するビルを取得しました。隣り合うビルで物流機能も有していた東京支店第一を移転させて連携を強めていきます。福井営業所(福井市)も事務所を改装し、人員も9名に増やしました。北陸産地企業との接点を増やして素材の調達力も磨いています。児島営業所(岡山県倉敷市)の建屋も新築するなど、各地での人材採用強化につなげます。全国5千件の販売先に対するサポート力向上が狙いです。
繊維ニュース 2026年4月23日付 10面より転載