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NEWS 新着情報

2025.04.24

『繊維ニュース』に当社のことが掲載されました。(R7.4.24)

お取引様各位

 

令和7年4月24日付、業界紙『繊維ニュース』特集「TOPインタビュー」にて、当社のことが掲載されました。

 

【掲載順】
・マツオカコーポレーション
・ブラザー工業
・YKK
・スタイレム瀧定大阪
・瀧定名古屋
マスダ
・双日ファッション
・宇仁繊維
・デビス
・柴屋
・北高
・コスモテキスタイル
・川越政
・信友
・KBツヅキ

【Topインタビュー】マスダ 社長 片岡大輔 氏

 

 マスダはビジネスの原点である定番生地・製品を軸にした適品適量を迅速に供給していく機能を磨き上げる。片岡大輔社長は、その実現のために「アンテナの感度を高めて、顧客が今、何を求めているかを知る」ことが大事だと語る。社内設備を増強し、社員教育も注力する。協業先や産地企業との接点を増やし、サービスの高度化を図る。

 

潜在ニーズを引き出す

 

――Gゼロ時代に突入し、先行きが不透明な中で重要視することは。

当社は、顧客が必要とする商材を適した形態で迅速に供給することを強みとしてきました。先行きが不透明な時代だからこそ、当社の原点であるこの機能を磨き高度化させることが重要です。

 世界に目を向けると、立場の異なる人の思惑が錯綜しています。方向性を見誤らないためにも、“マスダが世の中にどういった点で必要とされているのか”を意識しつつ高度化を図ります。

 

適時適品供給体制を進化

 

――顧客のニーズを高次元で実現するための具体策は。

まず、アンテナ感度を高くし、顧客の中に潜在するものも含めて、今、何が求められているかを拾い集め続ける必要があります。それは生地や製品といった“モノ”ではなく“サービス”かもしれません。顧客の状況、社会の動静を見極め、一つ一つ形にしていきます。

 そのため、社員個々のレベルアップ、円滑な情報共有、知見の深掘りを進めています。顧客の潜在ニーズを引き出すことができれば、当社の持つ機能で解決可能なこともあるでしょうし、不足があれば、“できること”を増やして解決を試みます。“できること”を増やすには、自社の力のみでは不十分で、思いを共有する生地仕入先や縫製工場との協業も重要なファクターとなります。

 

――前期(2025年3月期)の着地を総括すると。

微減収ならびに営業減益になりそうです。もっとも、予定した投資や設備増強を進め、昇給や人員増を実施した結果なので、減益自体は想定の範囲内です。なお、営業外の損益の兼ね合いで最終利益は増益を見込んでいます。

 商況面では、かなり厳しい一年でした。製造コスト増の販売価格への転嫁が続く生地販売は、勢いを欠いています。海外から安価な生地を使った一貫縫製品が流入し、逆風となっています。当社が日頃から力を入れている新規顧客の開拓は、前期比1割増と活発化させていますが、追い付かない状況です。年が明けようやく、製品定番や資材向け生地販売、不織布を活用した商売が広がりを見せており、光明が見え始めています。

 

――今期の展望と期待することは。

生地販売は国内産地の加工期間の長期化などにより難しい局面が続きます。しかし、海外生地の品質や出来栄えに対する不満の声も聞こえてきます。国産生地への期待と捉え、確実に成約につなげていきます。

 新商流構築として取り組む製品化や資材向けの販売が今後も増えそうなのは明るい材料です。

 当社は生地販売が軸ですが、製品定番を通じて国内縫製工場とのパイプを持っています。国内縫製の減少が懸念される中、当社では取り組み先も取り組み事例も増えています。当社の生地定番と組み合わせて、新たな機能へと昇華させていきます。それが国内の生地産地に還元され、同時に国内縫製業復活に向けた機運が高まればと願っています。

――投資や設備増強の具体的施策とは。

本社近隣に新たな物流倉庫を購入し、収容力を増強しています。自前の物流機能は当社の強みの一つであり、サービスの高度化に向けた投資です。

 本社以外でも、各拠点で人員増や体制強化を進めました。児島営業所(岡山県倉敷市)は改築を計画中です。福井営業所(福井市)は人員を増強し、北陸産地の課題解決へ向け貢献を目指します。

 この1年半、取り組んできた社員教育もまた投資の一つです。繊維や商売に限らず、知見を広げ、人生を豊かにしてもらいたい。それが企業のレベルアップへとつながっていくのが理想です。社員の着実な成長と、貪欲な姿勢をうれしく思います。引き続き意欲ある社員には、成長する機会をどんどん設けていくつもりです。

 

【略歴】
 かたおか・だいすけ
 2008年4月マスダ入社、東京支店次長。
 10年1月本社次長、11年6月取締役全社統括室長、13年6月専務。17年4月から現職

 

昭和時代の思い出:祖父との記憶と「誓いの日」

 1978年(昭和53年)生まれの片岡さんは、印象深い年に85年(昭和60年)を挙げた。思い出すのは日航機墜落事故や、清原和博選手や桑田真澄投手の甲子園での活躍など。日航機の墜落事故は祖父・晴雄氏とテレビで見ていたのを思い出すとのこと。晴雄氏は翌年4月2日に亡くなったが、マスダの礎を築いた晴雄氏の命日は「誓いの日」に制定された。新年度の初めに、新たな一年への決意を新たにし、思いを共有する日となっている。

 

 

繊維ニュース 2025年4月24日付 12面より転載

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